失敗しない為の委託先選定時の確認/比較チェックリスト10

まずは3社程度に絞って比較検討する

ネットで検索して候補を調べるケースが多いと思います。Webサイトを見て判断することになりますが、以下のポイントをチェックしてまずは3社程度に絞って問い合わせしてみることをお勧めします。

ポイント
  • Webサイトが見やすいか、必要な情報が提供されているか
    また、Webサイトが古いと提供しているサービスの仕様も古い可能性があるので注意
  • 企業規模、営業年数、本社所在地、主要取引先など
  • 導入事例が多いか
    (大手企業の実績が多いと、企業の信用やセキュリティ基準なども一定の基準を満たしていると想像できる)

1番大事!やりたいことが実現できるか

3社程度、候補が決まればまずは実現したい内容を相談してみてください。
各社が提供しているサービスの細かい内容はまだ理解しなくて問題ありません。

実現したい内容を伝えれば、実現の可否と、実現可能であれば各社からソリューションの提案が受けられると思います。

標準仕様とオプション機能、カスタマイズの可否

標準仕様でできることと、オプションを追加すればできること、
サービスには無いけどカスタマイズすればできることを確認します。
自社にとって必要なものをコストなどと照らし合わせながら取捨選択します。

見積依頼/費用比較

見積依頼のポイントは以下の通りです。

見積のポイント
  • 一式ではなく項目毎に出してもらう
  • 初期費用と月額費用がわかるようにする
  • メールでのやり取りで確定した比較的重要な追加事項は、見積書内にも記載してもらう。
  • 2回目のキャンペーンを実施するかどうか未定でも、念のため、同条件で2回目を実施した場合の費用を確認しておく。

発注者側としては、初回のキャンペーンが運用上問題なければ、
次回以降も同じ委託先に任せたいと思いますので、
2回目以降の費用面について、”初回の契約時”に確認しておくことは意外と大事です。割引の有無や注意点などについて確認しておくことをお勧めします。

契約後に追加費用が発生するか

応募数による従量課金制などのケースは、契約時に金額が未確定事項になりますので、
想定応募数などからしっかり費用を確認しておくことをお勧めします。

従量課金制のメリット
・試験的に実施する場合などミニマムスタートの際にコストが抑えられる場合がある
・応募数によっては固定プランのサービスより割安になるケースがある

デメリット
・契約時に金額が確定しないので社内申請(予算申請など)が複雑になる
・想定していた予算を超える可能性がある

固定プラン制のメリット
・契約時にトータルの費用が確定する(追加費用がかからない)
・応募数によっては従量課金制のサービスより割安になるケースがある

デメリット
・応募数によっては 従量課金制のサービスより割高になるケースがある

また、上記の他に追加費用になるケースがあります。

営業:D

管理画面の操作単位で都度課金されるサービスもあります。
例)応募データのダウンロード、CSVダウンロードなど

ディレクター:Y

その他にも、運用中のサイト修正(画像差し替え、文言修正)などについても
追加費用の有無、契約内容に含まれる修正回数の制限など、契約時に確認しておいた方がいいです。

個人情報の管理体制

ポイント
  • Pマークの取得企業であること
  • 自社様式のチェックシートへの記入が必要であれば協力してもらえるかどうか
  • 個人情報の漏洩保険に加入していること
  • 過去の漏洩事故の有無

漏洩保険の加入について(上場企業などの大手企業との取引では加入必須)
もちろん漏洩事故を起こさないことが大前提ですが、最近では特に上場企業を中心とした大手企業が取引先(キャンペーン委託先)に求める要件の1つとして、漏洩保険(サイバーリスク保険)への加入の有無を確認するケースが定着しつつあります。万が一、漏洩事故が起きた際に、原因の解明と委託先が賠償責任を負えるかどうかがポイントです。
見落としがちですが、重要な委託先選定基準の一つです。

セキュリティについて

ポイント
  • セキュリティ基準を確認する
    一般的な基準を満たしているかどうか判断する為、以下の情報が開示されていると望ましい。
    ・経済産業省による「クラウドサービスレベルのチェックリスト」
    ・IPA(独立行政法人情報処理推進機構)による「安全なウェブサイトの作り方改訂第7版」に準拠したセキュリティチェックシート
  • ISMSの認証を取得しているか

 情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際標準規格 「ISO 27001(ISMS)」の認証を取得している企業だと安心。

  • 具体的なセキュリティ対策について確認する
    IPS/IDS、WAFなどが適用されているか
  • チェックシートに協力してもらえるか確認する
    自社様式のチェックシートへの記入が必要であれば協力してもらえるかどうか

システムの安定性

SLAについて確認しておきましょう。
また定期的なメンテンナンス等による計画停止があるかどうかについても確認してください。

導入実績について

キャンペーンの委託先選定のタイミングで、委託先の調査にかけられる時間はそう多くはないと思います。短期間で委託先を判断する必要があるのなら、導入実績の「導入先企業」とその「数」を見てみると良いと思います。

導入先企業のバランスと数について

大手企業を中心に、中小、自治体、NPOなどバランスよく導入されているか

大手企業が多い
高いセキュリティ基準や個人情報の管理、会社の信用度などが、
大手企業の基準を満たしていると想像できる。

・中小、自治体、NPOなどの実績がある
価格帯が導入しやすい価格であることが想像できる。

・とにかく導入数が多い
様々な個別の要望(カスタマイズなど)に柔軟に対応しているケースが多く、
自社の要望にも応えてくれることが想像できる。

リリースまでの進め方とサポート体制について

一般的に契約後からサイトリリースまで担当営業がそのまま進行までお手伝いするケースと
営業からディレクター等の進行専門のスタッフに引き継いで対応するケースがあります。
どちらでも提供企業の体制がしっかりしていれば問題ありません。

サポートスタッフ

また、サポート体制について、チャットのみ、メールのみ、電話&メール、など様々なケースがありますので、このあたりも事前に確認しておくと良いと思います。


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